http://mikami.blog.shinobi.jp/snowboarding/%E5%B1%B1%E3%81%B8山へ

仕事を終え、家路を急ぐ、そそくさと山の準備、とは言っても既にいつものキャンピングカーに準備はできている。
キャンピングカーと言ってもゴージャスなものではなく、ダットラ ダブルキャブの荷台に荷物のごとく積まれた、Cabin。トラキャンと呼ばれるキャンパーだ。 この中には食料、水、山の道具、テント、Hand shape boardと出発前にセレクトしたTJのボードがびっちりと詰め込まれている。
寝るところも、料理することもでき、おまけにCabinを下ろることもできる優れもの。
遅めの夕食を終え、家族とのひと時の語らい。
出発前に気象状況のチェック、毎日日記のようにつけている、過去の降雪状況も考え、明日の予定を考えつつ、22時、ちょっと遅くなっての出発。
眠くなったらどこでも無理せずゆっくりと眠ることのできる快適なCabin。
最近歳のせいか、3時間ほどの道のりも眠気に襲われる。
そんな時はさっさと寝ることにしている。
どんなに遅くとも、僕の寝起きは早い。
深酒を飲んだ日も朝は早い。
ゆっくりとコーヒーを飲む時間がこの時ばかりは欲しいからだ。
いつもの場所に車を停めると、既にローカルヒーローの彼らの車がある、きっと昨夜は山中に泊まって、朝一のドロップを狙っているのだろう。
ひんやりとした空気の中、バーナに火を入れ、多めの一杯分のコーヒーのための湯を沸かす。
適当にオーガニックコーヒーをフィルターに入れ、ゆっくりと落とし始めるとCabin一杯に香ばしい朝の香りが広がる。
彼らがいるということはもちろん、キーンと冷えた快晴である。
あくまでも、ゆっくりと効率よく準備を始める前の至福の一杯を楽しみ、身体を動かすためのエネルギーを補給する。 大体は食パン2枚にハムとチーズを挟んだホットサンドが定番だ。
胃袋の準備が整うと、準備は早い。
ピークに向かうすべての道具を整え、少しだけコーヒーを残し、Cabinを後にする。
朝の空気は気持ちが良い、いつものことでも、いつもとの違いを感じられる自分に酔いながら、
ゴンドラに乗る。
平日の朝は実に平和。
ゴンドラから降り立つと、素晴らしい景色。
白と青の世界が広がる。
ゆっくりとその一歩目を踏み出し、2時間ほど後に広がるピークからの世界を想像しながら、
一歩また一歩と歩みを進める。
ピークに上がるとそこには既に3本のドロップライン。
それもかなり厳しいラインを選択している。
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